潜伏狂人って強いの?
某所というか職場というか。まぁ某所で人狼やってたり見てたりすると、10試合中5試合以上ぐらいの割合で、狂人が潜伏してるのを見ます。
ちょっと老害トークしますと、潜伏増えたなーって思います。昔は10試合やったら1試合潜伏狂人が居たらまぁ、珍しいなーぐらいだった印象。
大体の意見聞いてると潜伏狂人は強い、みたいな意見をよく聞くんですけど、実際のところどうなのか。ちょっとお話してみたいと思います。
こちらの記事も参考にどうぞ。
人狼ゲームって本当にチーム戦なの? - 今夜勝ちたい人狼ゲーム
さーこれ長くなるぞう。
今のうちに「あっ、興味無いです潜伏狂人強いの知ってるんで」とか、「何言われようが俺はプレイスタイル変えるつもりないんで」って人はブラウザバックした方が身のためだぞう。俺は止めたからな!
そもそも、狂人のお話。
狂人って役職は何のために生まれて、何をして喜ぶのか。分からないままなんてそんなのは嫌だ。
的な話。
ここから先、しばらく大体筆者の妄想です。
人狼ゲームにおいて最初に生まれた役職は、村人と人狼でしょう。多分ね。
で、人狼が誰かを見付けるために占い師が生まれる
⇒その占い師は人狼にとって邪魔なので襲撃される
⇒その襲撃から占い師を守るために護衛が生まれる
⇒護衛されると占い師無双なので人狼が占い師のフリをし始める
⇒その占い師のどっちが本物なのか判断するため霊能者が生まれる
⇒霊能者の能力でも判別出来ない偽者の占い師の役が欲しいので狂人が生まれる
多分こんな経緯なんじゃねーかなーと思ってます。多分ね。
極端な話占い師騙るために生まれてきたみたいな役職。
忘れがちですが字面の能力だけで考えりゃあ滅茶苦茶強いです。人狼チームなのに人狼と判別されないんだもの。
その代わりに人狼が誰か分からない、つまり味方を判別出来ないため、意図せず利敵行為をしてしまう可能性がある。
そして、人狼としてはカウントされず、村人としてカウントされるため、生き残るだけでは直接的な人狼の勝利には結びつかない。
まぁ主な弱みはこの2点かなと。
狂人が潜伏する、ということ
最初に声を大にして言いたいのが、狂人が潜伏する主な理由は本来、奇策です。
上記の通り占い師騙るために生まれてきたみたいな役職が敢えて潜伏する事によって、
「どーせ占い師は本物と狂人やろ。吊っても白結果しか出ないんだから何とか見極めるためにもうちょっと放っておこうぜブラザー。」っていう先入観に対する奇策です。
これが近年では10戦のうち5戦ぐらいは狂人が潜伏しててもおかしくない環境なので、奇策として成立していないのが現状、といった印象。
何故潜伏するのか
理由はそれはもう沢山考えられますが、主なのは下記かなーと感じてます。
1.動画で見れる人狼が増えた
近年はYouTubeとかニコニコで見れる人狼ゲームの動画が増えてきました。有名どころだと少し前ですがテレビでもやってましたね。
動画系統だとアルティメット人狼とかが有名でしょうか。
それらのように上手いプレイヤーのプレイングを気軽に観れるようになりました。良きことです。
それらの動画で潜伏狂人が上手く嵌まって勝ったのを見て、それをやりたがるプレイヤーが増えたのは事実かな、と思います。
そりゃあそうだ。俺だって練習したもん、羆落とし。
奇策を格好良く決めて勝つ、というのは確かにカッコいいし真似したくなるものです。
しかし動画は動画。人狼ゲームでただただ最善手、勝つために最も有効な戦い方や発言だけを毎回していたら動画的には滅茶苦茶つまんないです。
なので動画的にも魅せるプレイングは必要なのでしょう。
そしてその魅せるプレイングが上手く嵌まった時が視聴者に与える印象というのはそれはもうひとしお。凄く印象に残るものと思います。
それを真似たくなるのは分かるし、それが間違ってるとも言わないです。もちろんその動画に挙がっているようなプレイヤーが悪いとかプレイングが間違っているとかなんて事は全くなくて。
強いて言うならセオリーを学ぶためにそういった動画を参考にする、というのはちょっと違うのかなあ、と思いますね。
2.連続護衛無しのレギュが増えた
これも大きいですね。
連続護衛があるレギュレーションだと、占い師確定=死、みたいなところ、あります。
それを防ぐために騙りに枠を割く必要性がある訳ですが、その枠に狂人の特性は適役な訳ですね。前述の理由から。
しかし最近では連続護衛無しのレギュレーションが増えてきました。
主な理由はこれまた前述の人狼関連の動画がそのレギュレーションが主で、それと同じルールでやりたい!という人が増えたことも大きいです。
また、人狼専門店などでは「何をしたらいいか右も左も分からない初心者が狂人や人狼を引いた際、騙る事も出来ず村役職が確定」という場面が起こっても確定役職を二日連続で襲撃する事によってゲームバランスを成り立たせる、という意味合いが大きいです。
これらの理由などで連続護衛が無しのレギュレーションが増えた結果、狂人が役職を騙る必要性が下がった訳ですね。
筆者はそれでも騙った方が強えーと思うけどなーって思ってますが。
3.騙っても信用取れなくて辛い
特に初心者の頃、狂人ないし人狼で役職を騙ってみたはいいものの、真役職に信用勝負で勝てず、決め打たれて負けてしまった、という経験は誰もがあると思います。俺もある。
それを何度も繰り返すと、役職を騙っても信用取れずに吊られてしまって、狂人確定だからグレーに狼がいる〜みたいな雰囲気になるだけなのなら、いっそ騙らずにグレーで狼の代わりに吊られた方が有意義なのでは?という考えに至るのもまぁ分かる。
しかしその考えは非常に勿体ないです。
特に狂人なんてのは余程信用勝負でボロ負けしない限りは霊結果白なんですから、吊られても真の可能性がある以上「どーせ騙っても吊られる」みたいな諦めスピリットじゃなきゃ狂人確定みたいな雰囲気にはなりません。
狂人だから人狼の代わりに吊られなきゃ!みたいな考えは捨てて「ワイが真の占い師や!」ぐらいのテンションでいきましょう。
筆者はそのスピリットが強すぎて夜時間真占い師のターンに起きそうになったことが多々あります。
そもそも狂人なんて13人の村でも1枚しか基本無いんですから、13試合に1回しか引けねぇんですよ。そこで潜伏するより騙る練習した方が建設的じゃね?いつ練習すんの?ってのが本音。
潜伏狂人のメリットとデメリット
さて、ここでメリットとデメリットに触れていきましょう。
メリットは上記で何となく語ってきた感がありますが、勿論デメリットもあります。
メリット
メリットは勿論村人陣営の裏をかける事です。
グレーに人狼が少ない状態なのにグレーに手をかけさせる事によって、狼が吊られる確率を下げるわけですね。
また、連続護衛が無しのレギュレーションにおいては、占い師ないし霊能者を確定させる事によって、3日目の朝には確実にどちらかを襲撃する事が可能です。
この辺りが主なメリットでしょう。
狂人が確白になったら云々とかみたいなそれなりの特定条件が必要なメリットは置いときます。ifの話をし始めたらキリがないので。
デメリット
まず、かなり頑張らないと役職を騙った場合と比較して狼陣営に貢献する事が難しいです。
占い師及び霊能者COして、信用が取れずとも最悪ローラーに持ち込めれば最低限の仕事は出来てます。これはそんなに難しくないです。
更に言えば占い師としてCOし、黒を打ってその人を吊る。ここまで出来れば文句はありません。
潜伏して上記以上の戦果を挙げようと思うと、かなり難しい上にそれなりのスキルが必要となります。
また、役職COする事によって狼にとってはその時点で狂人が何処にいるのかをかなり正確に把握する事が可能なのに対し、潜伏狂人は狼にとってはまず生きてるのか生きてないのかすら分かりません。
これは特にあくまで筆者個人の意見ですが、
「自分たちが生き残るだけで精一杯なのに何処に居るのか分からない味方を探すタスクを増やさないで欲しい!」です。
結論
潜伏狂人は筆者的には強くはないと思っています。
ケースバイケースと言われればそれまでですが、もっと言うならば役職を騙る狂人に比べて弱いと思ってます。
上記のデメリットの点で述べたように狼にかける負担も大きくなる戦術なので、それでもやるならかなり頑張る覚悟が必要だと思います。
特に連続護衛が有りのレギュレーションで潜伏狂人をするなら、負けたら全て自分のせいにされても仕方ない、という位の覚悟は必要です。
最善手が常に存在し続けるゲームでは無いですし、人には向き不向きがあるのも当然なので、絶対やるな!とは言いませんが、強いか弱いかって言われたらそんな感じですかね。
ほなまた。